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IEEE 1541-2002 ( リダイレクト:2進接頭辞 ) : ウィキペディア日本語版
2進接頭辞[にしんせっとうじ]

2進接頭辞(にしんせっとうじ)は、単位に2の冪乗じたものを表す単位(その単位の二進の倍量単位)を作成するために、単位に付す接頭辞である。
== 経緯 ==
情報工学において、デジタルコンピュータが扱うデータの大きさを表す単位(ビットバイトオクテット)に付す接頭辞として使われる。2進接頭辞の名称にSI接頭辞に由来するキロ、メガ、ギガ等を流用する慣習があるが、国際度量衡総会 (CGPM) で決定されたSI接頭辞は10の整数乗を表しSI接頭辞が2の冪乗を表すことはない。また、2進接頭辞が表す乗数とSI接頭辞が表す乗数は異なる。
情報工学の分野では頻繁に二進法を使うため、2の冪乗(2の冪)が良く使用される。そこで大きな量を表す際、SI接頭辞キロが表す乗数1000に近い1024 (= 2) やSI接頭辞メガが表す乗数1 000 000に近い1 048 576 (= 2) について、キロやメガを接頭辞として主にバイトやビットといったデータの大きさの単位と組み合わせて使用されるようになった。例えば1キロバイトや1メガバイトは、記号を使用して1KB、1MBと書き、また、会話において当事者同士で単位について暗黙または明示的な合意があると認識している場合、単位を省略して1キロ、1メガといった言い方を慣用的に使ってきた。その後、データ規模の拡大に伴い、より大きな乗数を表すギガ、テラ、ペタなども同様に使われる様になった。
ところが、情報工学分野、特に記憶装置関連おいては2進接頭辞に限られることはなく、底が2なのか10なのか不明確なままになる場合がある。さらには乗数が増えるほど流用元のSI接頭辞が表す乗数との誤差が大きくなるため、ギガ、テラ等の利用が進むにつれ不都合が増えてきた。(下表の通り、キロでは誤差2.4%と有効数字2桁の範囲で不都合は生じないが、テラでは誤差が約10%となり有効数字2桁の範囲でも無視できなくなる)
これに対して、IEC(国際電気標準会議)は 1998年にSI接頭辞と区別できる新たな 2進接頭辞を承認した。2、2、2などの乗数を表す接頭辞はIEC 60027-2ではそれぞれキビ、メビ、ギビなどとなり、1024バイトは1キビバイト、1 048 576バイトは1メビバイトとなる。同様の規格がIEEEでもIEEE 1541-2002として成立している。IEC 60027の2進接頭辞の規定はIEC 80000-13:2008に取り込まれた。
しかしながら、情報技術系企業においてさえ利用度は高くなく〔ibm.comにおけるGoogle検索において "TB バイト" で約1490件、"TiB バイト" で7件。〕、普及は進んでおらず、混乱の解消には至っていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「2進接頭辞」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Binary prefix 」があります。




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